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    宗田 聡 宗田 聡

    2015.08.10

    妊活を考えている人に産科医が知っておいてほしい事3つ
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    「妊活」なる言葉が最近はよく聞かれる様になってきました。時代が古いかもしれませんが、昔は女性アイドルや女性歌手が結婚するとそれを機に引退していました。ところが今は、芸能人の方も結婚後仕事を続け、しかしあまりに忙しいと子どもを作る時間までもがないためか、子づくりのために一時的に芸能活動を休止する時代にまでなっています。

     

    妊娠は、したくなったらすぐできるものはありません。

    クリニックの外来でも、ときおり「妊活」の相談に来られる方がいます。その方達の話や状況でいくつか気になったことがあります。

    まず、仕事をバリバリとこなしてきている方も多いためか、子づくりをまるで何かの事業計画のように話される人がいます。「子どもは欲しいのですが、今年から来年の前半は忙しいので、来年の6月か7月に作りたいです!」と子どもができる時期をピタリと言ってくるのです。しかし、なかなかどうして、そうピンポイントで子づくりをする事は難しいことだと思われます。別なケースでは「近所のクリニックで言われたように排卵日に夫婦生活を試みているのですが、全然できないんです。どうしてでしょうか?」と他の病院から来た方に、「いつから子づくりしてるのですか?」と尋ねると、「2ヶ月前です!」(キッパリ)。うーん、たった2ヶ月、それも一ヶ月の中で言われた排卵時期の一日だけしか夫婦生活が行われていない。そう、2ヶ月で2回だけの夫婦生活。これで子どもが授かるほうが、とてもラッキーなほうかと思われます。

    やはり、面倒がらずに基礎体温をしっかりとつけて、タイミングをしっかりと見ながら夫婦生活をしていくことが、地道なようですが、とても大切なことなのです(基礎体温に関するコラムはこちら)。そして一般的には、そうやって1年ほどタイミングで子づくりをしても授からない場合に、次のステップ、不妊病院への相談、不妊治療などを考えていくのです。

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    働いている女性こそ、まずは健康管理を。

    次に気になるのは、あまりに仕事が忙しくて心身の具合が悪くなっている方です。今の日本の社会人は、男女ともに激しい仕事で朝早くから夜遅くまで多忙の日々を過ごされているようです。女性の場合は、その多忙でストレスフルな毎日は、徐々に心と身体に疲労を蓄積させ、体調不良や月経異常などの身体症状と不眠、イライラなどのメンタルなどに大きな影響を及ぼします。当然のように、月経異常があれば将来妊娠することに影響が出る可能性もあります。またメンタルに問題がでているのに、妊娠して出産子育てができるはずがありません。

    妊娠するということは、心身ともに健康である、ということが第一条件であるともいえます。妊活を考える前に、自分の心と身体を健康にして、気持ちがハッピーな状態にしておきましょう。

     

    子作りは早ければ早いほどいい

    最後に、時期、タイミングです。やはり、女性の場合、妊娠することにとって年齢は大きな影響があります。女性の卵子は自分が産まれたときに一生分の卵子をもって産まれてきます。そして、生理が始まって、年齢が進むとともに細胞の老化現象によって卵子もどんどんとその数を減らしていきます。また、卵子自体の健康度も年齢とともに低下してくため、若い時よりも年をとった時の卵子の元気さ(質)はかなり悪くなっていることが多いのです。つまり、女性は年を重ねるごと、加齢によって、卵の数も質も低くなっていくので、それだけ妊娠しづらい状況になっていくと言えます。

    最近は、高学歴で仕事を長く続ける女性も非常に多くなり、経済力や社会の変化にともない、結婚時期もどんどん遅くなって、妊娠する時期も遅くなっています。しかし、医学的にだけ言えば、子づくりは早ければ早いほど、女性の年齢が若ければ若いほどいいのです。

    したがって、子づくりの時期をいつにするのか。とても大切なことだと言えるのです。自分の仕事やライフスタイルとも合わせてよく考えておくことが重要です。

     
     

    宗田 聡
    ・所属/役職
       医療法人HiROO理事長・広尾レディース院長
       筑波大学大学院人間総合科学研究科
       筑波大学医学医療系非常勤講師
       首都大学東京健康福祉学部看護学科非常勤講師
     

    ・略歴/専門分野
       筑波大学医学部卒業後、筑波大学産婦人科講師、ニューイングランドメディカルセンター(ボストン)遺伝医学特別研究員、水戸済生会総合病院主任部長、茨城県周産期センター長を歴任。医師、医学博士。

    ・専門:産婦人科医
     ・周産期医療:出生前診断、胎児医学、遺伝医学、メンタルヘルス
     ・医療倫理
     ・医療IT
     ・女性医学(Women’s Health)

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