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    2015.06.23

    不妊の定義 「2年」→「1年」へ。日本産婦人科学会が方針を発表。
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    2015年6月20日、日本産婦人科学会が、不妊症(男女が望んでも妊娠出来ない期間)の定義を、「2年」→「1年」に変更する方針を決めました。8月の理事会で正式決定する方針です。

     

    従来の、日本における不妊症の定義

    「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について、「2年というのが一般的である」としてきました。

     

    国際的には、不妊症と考えられる期間は1年間

    WHOでは、2009年から不妊症の定義を「a disease of the reproductive system defined by the failure to achieve a clinical pregnancy after 12 months or more of regular unprotected sexual intercourse」*1とし、1年間の不妊期間をもって不妊症と定義しています。

    さらに、米国の生殖医学会では、WHOと同様に不妊症の定義期間を1年間としたうえで、「if you are 35 years or older, you should begin the infertility evaluation after about six months of unprotected intercourse rather than a year, so as not to delay potentially needed treatment. 」*2とし、女性が35歳以上の場合は、約6ヶ月の不妊期間が経過した場合は、必要となる治療が遅れないためにも、不妊検査を行うべきである、としています。

    日本生殖医学会でも、「子宮内膜症、子宮筋腫、極端な月経不順などがある場合などには、これ(1年)より早くに受診するほうが、妊娠の確率は高くなると考えられます。とくに35才以上でリスク因子がある場合、あるいはリスク因子がなくても40才以上の場合、6ヵ月程度タイミングを 取って妊娠しない場合には産婦人科を受診したほうがよいでしょう。これは、35才以上では、少しずつ卵子の老化によって体外受精でも妊娠しない方が増えてくるためです。」*3としています。

     

    女性は、年齢増加と共に、生殖補助医療による妊娠率は低下、妊娠後の流産率も増加する

    女性の妊孕性(妊娠する力)は加齢とともに低下します。ただ、同時に、不妊治療をすれば年齢に関係なく妊娠、出産できるというわけではないという事も事実です。

    年齢別生殖補助医療治療成績

    出所: 日本産婦人科学会 データブック「ART妊娠率・生産率・流産率 2012」 

    生殖補助医療(体外受精、顕微授精、凍結胚など)を行った場合の、年齢別妊娠率、流産率のデータです。35歳以降は、妊娠率が低下し、妊娠した場合の流産率も増加していることがわかります。

    35歳以前では、総治療に対する妊娠率は25%強、妊娠した場合の流産率は5%以下ですが、例えば41歳の段階では、同妊娠率は11%に低下し、さらに、その妊娠した場合の流産率も41%になっています。35歳以降のカーブの変化はなるべく早い段階から認識し、不妊症が疑われる場合には、早期に適切な検査、治療を受けることが望ましいと言えます。

    今回の日本産婦人科学会の方針も、「現状でも1年間妊娠しなかった場合に医療機関を受診し治療に入るケースが多い。晩婚化や女性のキャリア志向などで妊娠を望む年齢が上昇するなか、定義を変更することで、より早期に適切な不妊治療の受診につながることが期待できる」 (学会倫理委員長の苛原稔・徳島大教授)といった観点に基づいているようです。

    不妊症に関して、詳しく知りたい場合は、日本産婦人科学会のHP、または日本生殖医学会の不妊症Q&A等をご参照下さい。
    不妊症を疑う場合は、かかりつけの産婦人科、または、不妊専門相談センターに相談しましょう。

     

    *1:WHO ‘Infertility definitions and terminology’ 

    *2:ASRM 

    *3: 一般社団法人 日本生殖医学会 不妊症Q&A 平成25年4月 

     

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