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    宗田 聡 宗田 聡

    2015.06.29

    妊娠を望む女性へ – 基礎体温に関するよくある誤解、正しい計測方法と考え方。
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    基礎体温とは

    基礎体温(BBT)とは、身体を動かす前の最も安静にしている時の体温のことです。そして、女性の体温は、ホルモンの影響で周期的に変化しています。この基礎体温を毎日測定、記録すると、この女性のリズムを知ることができ、それによって排卵の有無や月経の時期、妊娠しやすい時期や体調不良の時期など、自分の身体のことを知る事ができるのです。

    病院などでいろいろなホルモン検査などを希望される女性も来院されますが、そういった多くの検査よりも、まず女性にとって一番基本になる検査なんです。ところが、話を聞いてみると、多くの女性が基礎体温をつけていないか、以前つけていたが今はやめてしまっているのです。

    確かに、毎朝体温をきちんと測定して、それを記録しつづけることは、かなり面倒くさいことでしょう。さらに、1ヶ月くらい頑張ってみても、そこからまったく何も知る事ができないと思ってしまい、無駄なことだと感じてしまうことも多いようです。しかし、病院に行かなくとも、自分自身で手軽に自分の体調の変化などを知る事ができる方法なので、是非頑張って記録して欲しいと思います。

    基礎体温については、いろいろなサイトで詳しく説明されていますので、そちらを参照してみてください。

    オムロンヘルスケア:http://www.healthcare.omron.co.jp/woman/health/01.html

    一般社団法人 家族計画協会:http://www.jfpa-clinic.org/bc/pick04.php

     

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    正しい計測方法をとらないと意味がありません

    ここでは、多くの方が勘違いしていたり、間違って理解していることについて、少し取り上げたいと思います。

    まず、計測の仕方です。一般の体温計ではなく、婦人科用の体温計が薬局などで売っていますので、それを使ってください。最近は、デジタル式でデータも記録保存されるタイプのものも売っています。

    測定のタイミングは、朝起きた時にはかる、とよく書かれていますが、これは「朝の同じ時間にはかる」ということではありません。几帳面な方が、毎朝7時に測っていて、ある日10分早く目が覚めたので、いつもの時間までトイレにいったり、着替えたりして、いつもの7時になるまで測定しないことがあるようですが、これでは正確な基礎体温がはかれません。身体を動かす前にはかることがポイントなので、目が覚めた時点で手を伸ばして体温計をとり、測定してください。その後、二度寝しても構わないのです。夜勤などの人は毎朝はかれないと思っているようですが、4時間以上寝ていれば、はかることができます。つまり、仕事から戻って朝寝たら、夕方起きた時に体温をはかればいいのです。

     

    体温はグラフでチェック

    毎朝測定した体温は、体温計に記録されたまま使っている方や、スマートフォンなどのアプリケーションに記録している方も多いのですが、必ずそのデータは紙に、用紙に転記してみてください。(アプリの中にはグラフ化してくれるものもありますので、それを利用されてもいいです)

    実は、基礎体温は日々の体温ひとつひとつの値が大事なのではなく、それを毎日記録する事で、全体のパターンが非常に大事な意味をもっているのです。ですから、一日、二日、出張や旅行などで体温を測る事を忘れてしまったとしても、心配ありません。抜けた日があってもいいので、是非、継続してください。最低3ヶ月はつけてみましょう。

    よく、グラフをみて、本やウェブサイトの図のように体温が一定にならないと、心配されている方がいますが、まず、あのようになることはありません。通常は、日々の体温はアップダウンの激しい、バラバラの状態になります。

    5基礎体温

    基礎体温は、明日からでも始める事ができます。自分自身の体調管理や、将来の妊娠に向けた生理周期の把握にも非常に役立つものです。出来る範囲からで構いませんので、まずは始めてみましょう。

    参考までに基礎体温グラフ例を挙げます。ギザギザになっているのが基本例と言えます。

    基礎体温基礎体温23基礎体温基礎体温4
     
     

    宗田 聡
    ・所属/役職
       医療法人HiROO理事長・広尾レディース院長
       筑波大学大学院人間総合科学研究科
       筑波大学医学医療系非常勤講師
       首都大学東京健康福祉学部看護学科非常勤講師
     

    ・略歴/専門分野
       筑波大学医学部卒業後、筑波大学産婦人科講師、ニューイングランドメディカルセンター(ボストン)遺伝医学特別研究員、水戸済生会総合病院主任部長、茨城県周産期センター長を歴任。医師、医学博士。

    ・専門:産婦人科医
     ・周産期医療:出生前診断、胎児医学、遺伝医学、メンタルヘルス
     ・医療倫理
     ・医療IT
     ・女性医学(Women’s Health)

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