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    辻内 敬子 辻内 敬子

    2015.07.13

    セルフケアとしてのつぼ指圧入門 - 妊娠中に気を付けてほしいポイント
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    セルフケアの方法として、自分で押すつぼ療法をご紹介します。
    つぼに対して、皮膚表面から何らかの刺激を加えることで、本来からだが持っている「自然治癒力」という内在している力に働きかけていきます。ここでは、「つぼ指圧」をお伝えしていきます。体に良いことをすると考えると、つい、やり過ぎる傾向になりがちですが、つぼ指圧のやりすぎは逆効果になります。セルフケアで効果がなく、体調が悪化した場合、あるいは痛みなど他の症状も出現した場合は、すぐ中止して様子をみるか、かかりつけの医療機関へ相談しましょう。

    セルフケアとしてのつぼ

    つぼの刺激は、リラックス効果、自律神経機能調整効果、循環改善効果、鎮痛効果、生体防御効果などがいわれています。痛みや麻痺、呼吸、消化、泌尿器系などの自律神経が関係する機能にも働きかけ、筋肉の緊張を促し自然治癒力を高めます。

    しかし、あくまでここでお伝えする「つぼ指圧」は、セルフケアです。風邪は、日ごろから引かない様に予防が大切ですし、引き始めには体を休め、さらに悪化しないように病院で診察を受ける場合もあります。そのように妊娠中は、日ごろの日常生活を見直し、つぼ療法を取り入れることで、妊娠生活を快適に過ごすことができ、異常分娩の予防に働きかけることができます。

    妊娠は、10か月という長期間に及ぶものです。しかし、妊娠や分娩は急な変化を起こすこともあり、予想ができない事態も発生します。自分の体の変化に敏感になって、お腹の赤ちゃんとの会話を楽しみながら、貴重な妊娠期間を、体調を整えながら快適に過ごしてほしいと願っています。妊娠中から分娩、産後までの子育ても見据えた体つくりとして、つぼ療法は出来ることがたくさんあります。自分自身の分娩への意識を高めながら、つぼ療法に取り組み、自己責任で行ってください。

    東洋医学としてのつぼ

    東洋医学では、体の健康を維持しているエネルギーがあると考えています。このエネルギーの流れが悪くなったり、滞ったりすると、体調が崩れ、やがて病気になると考えています。そのエネルギーの流れるルートを経絡(けいらく)とよび、全身に張り巡らされています。体の表面と内臓はつながっていると考え、特定の病気や体調不良は、特定のつぼに表れると考えます。

    つぼは、経穴(けいけつ)と呼ばれています。WHO(世界保健機関: World Health Organization)で認定され統一されているつぼは、全身に361個もあります。体の左右にあるものもあるので全身では700近くあります。東洋医学の考える「体を元気にする」という治療は、体の表面にあるつぼを刺激して、生体防御機能を高めたり、リラックスさせたり、色々な効果を引き出しながら体全体の調子を調えていくことです。タッチも重要な刺激要素と捉えられています。どこに触れても気持ちがいいものですが、より効率的に効果を発揮するために部位を選ぶことをおすすめします。

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    つぼの指圧方法

    ■ してはいけない時
    ・ 熱がいつもよりも高い場合(38度以上)
    ・ 出血性の病気や感染症にかかっている時
    ・ 一日の内で血圧の変動が激しい時、急に血圧があがってしまっている場合
    ・ 身体が疲れて衰弱している時(刺激を感じなくなっている場合がある)
    ・ 膣から液体の流出物がある場合(出血あるいは破水の可能性がある場合)
    ・ 医療行為が優先されると判断される場合(速やかに病院から指示を仰いでください)
    ・ 目がちかちかして、たっていられないような時

    ■ 注意事項
    ・つぼの刺激の頻度や強さ、時間は、体の状態に合わせて行うのが一番です。
    ・体が疲れている場合には、やさしい刺激が気持ちよいと感じるかと思います。元気回復を目的に、やさしく弱い刺激で行います。
    ・筋肉痛などの鎮静効果目的には、比較的強い刺激でも構いません。しかし、筋肉は強くもみほぐそうとすると硬くなります。皮膚を痛めない程度で、気持ちよいと感じる強さがベストです。
    妊娠中は1日1~2回、時間は3~5分程度で十分です。
    妊娠中は、内出血をしやすい状態になっていますので、押す部分やチカラの程度に気を付けてください。足の内側や手の内側などは、注意が必要です。
    ・押してみて、不快感があるときは中止します。
    ・気持ちよいとたくさんやりたいと思ってしまいますが、物足りないぐらいにとどめておき、1日に数回で、何日か続けてみましょう。一度にたくさん行うと疲れる場合があります。
    ・つぼ療法は、継続して行うことで体の変化を感じていくようになっていくと思います。
    ・慢性的な不快症状にも、効果を発揮してくれると思います。気持ちがいいと感じるようでしたら、根気よく続けてみてください。

    つぼの見つけ方

    つぼの見つけ方は、自分の指の幅で探します。およそ位置をみつけたら、そのあたりで、で触れてきもちいいところがつぼといえます。体調の不良の際に表れているつぼは、ざらつき、くぼみ、湿っぽさ、コリ、冷えとなって感じらえる場合があります。

    自分で、体の表面のコリや押してみて気持ちよいと感じる場所もいわゆる「つぼ」です。気持ちよく刺激できる点やコリを感じる点を刺激することも、つぼ療法ですので、何らかの効果があります。つぼの位置を正確に見つけられない場合は、コリやだるさなどを感じる点や、全体を優しくマッサージするだけでもOKです。

    指圧のしかた

    ・ 親指の腹を、つぼになるべく垂直にあてるようにします.
    ・ 1.2.3.でゆっくり押して、4.5.6でゆっくり指の圧を抜いていきます。
    ・ 6秒間で一回、押しながら、一つのつぼを10回ほど押します。
    ・ 一定のリズムをもって、刺激を繰り返します。
    ・ 押す力は1キロから2キロ程度で十分です。
    ・リズミカルな一定の刺激が大事

     

     

    辻内 敬子
    ・所属/役職
       せりえ鍼灸室広尾院長
       東京有明医療大学 保健医療学部 非常勤講師
       森ノ宮医療大学 保健医療学部 非常勤講師

     

    ・略歴/専門分野
    湘南医療福祉専門学校卒業。日本女子大学家政学部、明星大学大学院教育学修士修了、広州中医薬大学留学。せりえ鍼灸室横浜勤務~現在せりえ鍼灸室広尾院長。

    ・専門:産婦人科医
     産科領域
     婦人科領域の鍼灸
     小児のはり灸マッサージ

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