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    辻内 敬子 辻内 敬子

    2015.12.26

    1人で頑張りすぎない! 鍼灸師直伝:自分で出来るつわりに効くツボ2つ
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    つわりは一人で頑張らず、サポートしてもらうのが大切

    妊娠した!というと、洗面台に駆け寄る映像シーンが取り上げられる程、嘔吐=つわりの印象は強いものです。妊娠初期のつらい症状には、「つわり」があり、妊婦さんの約半数以上が訴えるといわれています。また、経産婦さんよりも初産婦さんの方が強く症状を感じるそうです。妊娠の喜びを感じる一方で、今の仕事や生活への不安、仕事のキャリアの継続などに葛藤をもつ時期ですから、つわりの症状に苦しむことは尚更につらいものです。貴女の始まったばかりの心と体の変化を、家族やパートナーに理解や協力をしてもらう最初の出来事です。妊娠生活から産後まで、一人で頑張らずにサポートしてもらって下さいね。

     

    つわりの症状はひとそれぞれ

    つわりは、むかむか(悪心)や嘔吐をはじめ、消化器症状や味覚の変化など多彩な症状が表れますが、妊娠に伴う生理的なものと考えられています。妊娠12~16週頃には、自然に症状が消滅することがほとんどですので安心してください。

    つわりの症状は、妊娠が判明したとたんに吐き気を訴える妊婦さんもいる一方で、何の症状もない妊婦さんもいます。つわり症状は、「気持ち悪い」、「むかむかする」「食欲がない」などの胃部不快感や頭痛をはじめ、25症状もあるといわれています1)。その中でも最も多い症状は、吐き気(悪心)、嘔吐、食欲不振です。

     

    □ 妊娠つわり症状(25項目)
    悪心、嘔吐、食欲不振、全身倦怠、眩暈、頭重感、頭痛、耳鳴、不眠、腰痛、下腹痛、胃痛、胃圧迫感、胸やけ、口渇、下痢、便秘、流涎、悪寒、熱感、微熱、心悸亢進、手足のしびれ、異味症、臭覚過敏出所)薄井修:妊娠悪阻指数試案並びに同指数よりみたB-Z錠の治療効果について、産科と婦人科, 1970, 37, .5, 550-556.

     

    つわりの程度によっては病院受診が必要な場合も

    つわりの症状の強さも様々です。妊娠初期はホルモンの変化による精神的、身体的変化が著しい時期でもあり、精神的にも不安定になりやすく、不安もつわり症状の悪化に関与していると考えられています。新たな生命を、貴方の体が受け入れる準備期間として働き続けている時期ですから、休養を必要としている症状と考えてください。

    つわりの程度は、日常生活に支障がない程度の軽症がほとんどですが、症状が悪化し、治療が必要になった場合を妊娠悪阻と定義されています。我が国の妊娠悪阻の発症率は0.0055程度と低率と報告されていますので、ひとまず安心してください。

    この時期は、健診が4週間毎ですから、不安を抱えたまま自宅で安静にしているよりは、我慢しないで病院受診することは大切です。経産婦さんは、上の子の子育てとお腹の胎児を育てていることから身体的にも負担感が大きく、子育ての疲労感や不満感を抱いていても語る場所や子どもを頼む人がいない場合がみられます。上の子の世話が出来ずに自宅で、お子さんと二人で過ごしている場合もあり、母子共にストレスを抱えた状態もみられます。経産婦さんは実家に身を寄せるなどの方法や近隣、保育サポートや一時預かりなどを利用することも視野に入れてください。また、初産婦さんはご実家に戻ると安心して、症状が楽になる人もいます。

    しかし、
    ・何を食べても吐いてしまい、食べ物や飲み物を口にできない
    ・体重が5㎏程度減少している場合
    ・水も飲めずに口が渇き、寝て過ごしていると語る場合
    ・一日に何度も吐き、自宅で安静にしている場合
    などの場合には、病院を受診してください。また、胃腸の痛みや不快感が続く場合や以前からあったうつ症状が強くなった場合も病院を受診してください。吐いていても体重減少がない場合は、つぼ療法はじめ、周りからのサポートを利用していきましょう。

     

    つわりの症状毎に、出来ることを取り入れましょう

    つわりは悪心、嘔吐、食欲不振という胃腸症状がみられ、吐き気を伴うと背中や肩などの筋肉のコリがみられます。嘔吐により、首や肩こりを誘発し、お腹も硬く緊張してきます。普段から胃が弱い方、体力もありイライラしたり不安感が強くなった方、胃のつかえ感や喉のつまりを訴える方、痰がからんだり唾が苦い方などによって、症状には違いがみられます。それでも、その時の症状が軽くなるように、足に浮腫や冷えがあれば、のぼせないように足を温める、吐いている場合には背中を指圧してもらう、唾がわいてくる場合には休養を多く取るなど、体調のよい時に出来ることを少しずつ取り入れ、出来るだけ身体を休めて下さい。今は、お腹の胎児を養っているという大切や役目を果たしているのだと、休養宣言してください。

     

    先輩ママのつわりとつぼ療法の体験談

    38歳女性、第3子妊娠中。出産経験2回(第1子5歳、第2子3歳)。毎回の妊娠の度に、つわりが辛いと訴える妊婦さん。妊娠8週+5日で鍼灸治療に来院されました。妊娠と同時に、吐き気が出現し、食事はほとんど食べられない。朝起きたときに身体がだるく、午前中がつらく苦しい状態。その他の症状は、めまい、倦怠感、胸焼け、胃圧迫感、悪寒、臭覚が過敏で、電車やバスに乗るのがつらいのが続いているということでした。体重が4kg減少していました。実家に身を寄せ、子どもの保育園の送迎は、実母にお願いしていました。仕事は、週に1日か2日休み、その他の日は遅刻と早退でやりくりして出勤しているということでした。日頃から胃腸状態も弱く、食べていないため、常に悪寒があり冷え感も強くなったということです。特に、足の冷えを強く訴えていました。そこで、自宅では足湯を勧め、治療では、下肢を温めるためにお灸を中心に行いました。治療を1週間に2回、計8回行いました。初期には足裏にある湧泉穴や太溪穴などを用い、冷え感の緩和がみられた頃からは太白穴や公孫穴を用いました。自然経過も幸いし、仕事にいけるようになりました。

    つわりは安静にして、自然経過を待つことがほとんどですが、本人にとっては辛いものです。少しでも症状が緩和することを期待するのは誰でも同じです。そこで、薬の使用をできる限り避けたい妊娠初期に、つぼ療法は特にお勧めです。つわりのつぼ療法は即効性を期待するよりも、3日以上継続することで、症状が穏やかに軽減していきます。

     

    つわり症状のセルフケア

    ここでは、セルフケアとして、つわり症状緩和を期待できるつぼ指圧を紹介します。
    セルフケアをする際の注意点は、こちらのコラムをご覧ください。

    内関

    沸泉2

     

     

    辻内 敬子
    ・所属/役職
       せりえ鍼灸室広尾院長
       東京有明医療大学 保健医療学部 非常勤講師
       森ノ宮医療大学 保健医療学部 非常勤講師

     

    ・略歴/専門分野
    湘南医療福祉専門学校卒業。日本女子大学家政学部、明星大学大学院教育学修士修了、広州中医薬大学留学。せりえ鍼灸室横浜勤務~現在せりえ鍼灸室広尾院長。

    ・専門:産婦人科医
     産科領域
     婦人科領域の鍼灸
     小児のはり灸マッサージ

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