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    宗田 聡 宗田 聡

    2015.12.19

    とってもリアル! 3D4エコーでお腹の赤ちゃんがより身近に!
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    リアルな赤ちゃんが見られるようになるまでのエコーの歴史

    今でこそ、当たり前のように妊婦健診で超音波検査がおこなわれ、お腹のあかちゃんの様子が見てわかりますが、1980年代より前までは、それこそお腹の中の様子はブラックボックス状態で、まったく状況を知る事ができませんでした。どうやって赤ちゃんが元気かどうなのかを知っていたのかというと、トラウベとよばれる短い筒のようなものを妊婦さんのお腹に当てて、お腹の中のあかちゃんの心臓の動きの音を聴き取って、あかちゃんが元気かどうかを判断していたのです。大人の心拍数のちょうど倍の早さで、お腹のあかちゃんの心臓は脈打っているのです。その後、超音波検査(エコー)機器がどんどんと発達していき、今では、クリニックのような小さな医療機関でもエコー機器が1台は置いてある状況までになりました。

    エコーは、超音波という光を当てて、その反射してきた光を画像に変換して画面に映し出しています。したがって、リアルタイムに動きを知る事ができ、お腹のあかちゃんの大きさや身体の状態なども知る事ができます。技術がどんどん進歩してくことで、白黒の画像でしか見る事ができなかった胎児エコーも、その後、流れている血流に赤や青の色をつけてみる事ができるようになり、さらにここ数年では立体的に画像を見る事ができる3D4D胎児エコーまで発展してきました。

    3D4D胎児エコーの飛躍的な進歩は、機器の発達と画像を立体的に描写するソフトの発達によります。特に、アニメーション映画などでも最近よく見られる様に、平面画面を立体的に構築して表現するソフト技術は非常に素晴らしいものがあります。3D4D胎児エコーも、実際に受けた妊婦さんやご主人が、リアルな画像と勘違いしてしまうくらい、とても現実的な画像でお腹のあかちゃんの顔や姿を見る事ができるようになりました。

     

    ご主人が妊娠に積極的に関与するいいきっかけにもなります

    3Dエコー

     

    一般の方からすると、通常の白黒の2次元エコー画像では、お腹のあかちゃんのどこを見ているのかまったくわからないと思います。一方、3D4D胎児エコーは非常に分かりやすい画像のため、こちらの方が赤ちゃんの奇形や異常もよくわかると思われているようです。しかし、実際の医療の現場においては2次元エコーによってあかちゃんの異常を調べることがほとんどです。なぜなら、さきほどお話したように、3D4D画像は、現実のリアルな画像ではなく、あくまでもエコーによって得られたデータを元にコンピューターが構築したCG(コンピュータクラフィック)であり、画像の一部は実際の構造と異なることがあるからです。ですから、3D4D胎児エコーで映し出された画像をみて、例えば、顔の一部が盛り上がったり、どこか黒く抜けて見えても、それは実際の赤ちゃんの顔になにか問題があるのではありませんので、心配しないでください。

    毎日3D4D胎児エコーを撮りに多くの妊婦さんがこられますが、妊婦さんにとっては胎動があまりよく感じる事のできない時期であれば、とてもリアルに赤ちゃんの動きを見る事ができ、精神的にもホッとする方もいます。また、一緒にこられている家族にとっては、なかなか実感のわかないお腹の中の赤ちゃんを立体的に分かりやすく見る事ができるため、非常に喜ばれています。特に、ご主人にとっては体感できない分、この3D4D胎児エコーによって父親としての自覚に目覚めたり強まったりすることもあり、夫が妊娠に積極的に関与するいいチャンスとなることもあるようです。

    ネットなどで様々な情報が氾濫して不安ばかりが強まってしまう昨今において、新しく産まれてくる赤ちゃんのことを純粋に喜び、3D4D胎児エコーで家族皆が共通に笑顔でいられることこそ、この新しい技術がもたらす大きな役割になっていると感じています。

     

     

                           

    宗田 聡
    ・所属/役職
       医療法人HiROO理事長・広尾レディース院長
       筑波大学大学院人間総合科学研究科
       筑波大学医学医療系非常勤講師
       首都大学東京健康福祉学部看護学科非常勤講師
     

    ・略歴/専門分野
       筑波大学医学部卒業後、筑波大学産婦人科講師、ニューイングランドメディカルセンター(ボストン)遺伝医学特別研究員、水戸済生会総合病院主任部長、茨城県周産期センター長を歴任。医師、医学博士。

    ・専門:産婦人科医
     ・周産期医療:出生前診断、胎児医学、遺伝医学、メンタルヘルス
     ・医療倫理
     ・医療IT
     ・女性医学(Women’s Health)

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